航海日誌

天国と地獄

天気 快晴 快晴
風力 5: 疾風 (8.0 - 10.7 m/s)
風向 南よりの風のち北よりの風
波高 0.5mのち2m
航程 53NM

この日は土佐久礼から土佐清水まで、足摺岬を回って44マイル走る予定のため、まだ暗いうちから準備をして、朝日を見ながらの出港となりました。


風は微風、機帆走で進みます。
空は快晴でとても気持ちよく走っていると、イルカを発見。
半径500mくらいのあちらこちらからイルカの背びれが見えました。

風がほとんど吹いていないのは微妙ですが、空は快晴でイルカも見ることができて、この時は天国のようでした。
風と波はほとんどなかったので、セールも下ろしてエンジンのみの機走で進むことにしました。

それからしばらくして足摺岬を回る頃、急に風が吹いてきました。気がついたらあたり一面白波が立っています。
波は風の方向と一致しておらず、危険な三角波になっていました。


前から横から予測不能の波がやってきてヨットは左右上下に振られます。
速度も足摺岬に入る前は4.5ノットほど出ていたのが3ノットに落ち、2ノットに落ちてしまいました。
そして足摺岬を越えてしばらくしたころ、コンパスが指す方角と、GPS魚探がこれまでの航跡から計算して、どの方向に進んでいるかという情報が指し示す方角は180度真逆になってしまいました。
つまり、船首は西を向いているのですが、東に向かっている。後退しているという状況になってしまいました。
速度は0.5ノット。これでは土佐清水にいつ着くのかわからないという恐怖で、とりあえず引き返すことにしました。
船首を180東に向けると機走で4.5ノットほどしか出ないヨットですが、9ノットの速度が出ていました。
とりあえず足摺岬の近く、土佐清水の反対側の窪津漁港に、日没前ギリギリで入港できました。
結局この日は土佐清水まで44マイルの予定が途中で引き返し、窪津漁港まで53マイルも走っていました。

とりあえず係留してから、足摺岬越えの作戦を練ることにしました。