屋久島の一湊港で台風をやり過ごす事にしました。
港に入って2つ目の区画の岸壁に横付けをしていましたが、地元のダイビングの船を出している方に、ここで台風を越せるかどうか尋ねたところ、このままではマズいとのこと。
南からの風でフェンダーが全てデッキに上がってしまい、ハルがボロボロになるかもしれないし、左右に揺られてマストが岸壁に接触して最悪マストが折れるかもと。
とにかく岸壁から離さないといけないし、できれば横付けではなく、槍付けにしてスターンから対岸までロープを張った方がよいとアドバイスを頂きました。
さらに対岸まで届きそうな100mくらいある浮きロープを一本貸していただける事に。
できれば2本張った方がいいとのことでもう一本は僕が持っていたアンカーロープ2本を繋いで対岸まで届きそうな長さになりました。
これをスターンに舫って、対岸まで渡せばいいのですが、横の岸壁には他の船が何隻も係留されていて、その船の上を全て交わしていく必要があります。
これは大変だなと考えているとロープを貸してくれた方が、「泳いだ方が早いよ」と。
確かにこの日は近くの海水浴場で海に入っている人たちもいたし、水温としては行けそうです。
ダイビングの船に積んであったフィンを借りて、ロープの端を2本持って対岸まで泳ぐと、対岸で舫うのを手伝って頂きました。
あとはいつもの台風対策と同じく、メインセールを外し、ジブはスピンシートをぐるぐると巻きつけ、バウ側も左右2本ずつロープを出してきつく舫いました。

台風接近中は船内にいると危険なので、宮之浦の民宿を取り、レンタカーも手配しました。
宮之浦から一湊までは車で20分くらいです。
台風最接近の当日、朝8時ごろから猛烈な風雨が襲います。
民宿の部屋で待機していたのですが、そこそこ頑丈そうな建物でも時々地震のように揺れます。
それからしばらくして、風が急激に収まってきました。
現在の台風の位置を見ると、どうやら台風の目に入ったようです。

しばらくは風が収まってるようなのでこのスキに一湊に様子を見に行ってみます。
途中の道路は折れた枝がそこらじゅうに散乱していました。
注意しながら進み、一湊に着くと、NAUTILUS号は全く変化なく、ロープも1本も切れてはいませんでした。
同じく様子を見に来ていた方がから、これからの吹き返しの暴風に備えて舫いをチェックしておいた方がいいとアドバイスを頂き、各ロープの緩みなどをチェック。対岸に渡したロープが少し緩んでいたので、締め直しました。
民宿に戻ると晴れ間が出てきて、台風が直撃している最中だということを忘れそうになります。

それから2時間ほどすると、午前中とは逆方向からの強烈な風が吹き荒れていました。
翌朝すっかり台風が過ぎた頃、船の様子を見に行ってみると、特に変わった様子もなく、NAUTILUS号は無事でした。
ロープを貸してくれたダイビングの船の方にお礼をして少し話しをしましたが、今回はそれほど大したことのない台風だったのでよかったとのことでした。
大阪から来た僕としては滅多にない強風体験だったので怖かったのですが。
とりあえず被害もなく、航海が続けられそうでホッとしました。